福祉委員とは
最終更新日:2015/04/14
福祉委員とは?
身近な地域における住民の生活・福祉課題(困りごと)を見守り活動や声かけ、相談対応しながら早期発見する “地域のアンテナ役” です。
また、民生委員児童委員・主任児童委員や社協などの関係者・専門職等と連携しながら、近隣住民に働きかけ、一緒になって、発見した生活・福祉課題(困りごと)の解決に向けてとりくんでいただく地域のボランティアです。
なぜ、福祉委員が必要なのか?
今、様々な要因により、地域のつながりが希薄化している時代であり、自分たちが住む地域のことを知ることが難しい状況の中で、子どもからお年寄りまで、生活の中から生まれている問題・課題はふくらむばかりです。
それを解決していくためには、住民一人ひとりが近隣に目を向け、地域にある生活・福祉問題をみんなで考え、行動(解決)していく必要があります。
現在、民生委員児童委員・主任児童委員がその担い手として活躍されていますが、職務の多様化により人材不足も否めない状況がうかがえ、民生委員児童委員・主任児童委員と共に活動する担い手が増えることにより、早期発見・早期対応につながるのではないかと考えています。
民生委員児童委員や主任児童委員と福祉委員が、その地域の見守り活動を展開するチームとなるのが理想的です。
福祉委員は、どんな活動をするの?
- 住民の生活・福祉課題や困りごとの相談対応・発見(見守り・声かけ)
- 地域の民生委員児童委員・主任児童委員や地区社協、専門機関等への連絡
- 地区社協活動やふれあいサロンなど、福祉活動への参画・協力
- 福祉意識に関する啓発活動(生活・福祉に関する情報等の周知)
福祉委員の活動ポイント
- ①無理せず、できる範囲での活動を始めてください!
- 負担感があると活動が継続しませんので、生活リズムのなかで、定期的かつ継続的に、日常的な見守りから地域の生活・福祉課題を発見しましょう。
- ②一人で抱え込まないで、協力者と一緒に問題解決に努めましょう!
- 地域の生活・福祉課題を一人で解決しようと抱え込まず、民生委員児童委員・主任児童委員や社協・行政などの関係者等と一緒に問題解決に努めましょう。
- ③福祉の情報(制度・資源等)を知りましょう!
- 地域の生活・福祉課題を解決するためにも、利用できる地域の施設やサービスなどの社会資源や制度を知るとともに、地域で開催されている福祉活動に参加してみましょう。
- ④知り得た情報や秘密を守りましょう!(守秘義務)
- 福祉委員も地域に住む住民の一人です。お互いの信頼関係を大切にしましょう。
誰もが安⼼して暮らせるまちに、 福祉委員は欠かせない!
社協は、住民や関係機関等と一緒に、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指すため、地域福祉の推進を使命とする民間の福祉団体です。
しかし、社協だけでは限界があり、誰もが安心して暮らせるまちにすることはできません。
そのため、住民の方からの「声を聴き」、住民と「共に考え」「共に支え」「共に動く」を基本として事業展開していますが、その1つに福祉委員制度が必要ではないかと考えています。
福祉委員は、地域の生活者であり、一人の住民ですから、その方たちと一緒に活動しなければ、ニーズに合わない活動となってしまう恐れがありますし、誰もが安心して暮らせるまちづくりができないものと考えています。
社協と福祉委員の関係性(役割)
社協は、地域の生活・福祉課題を解決できるよう、地域住民(福祉委員等)からの声を聴き、解決に向けて、一緒に考えていきます。
そのため、福祉委員の組織化や意見・情報交換、資質向上に向けた取り組みなどにより、福祉委員が活動しやすくなるような支援をするとともに、地区社協や専門・関係機関等との橋渡しを行います。
岡山県社会福祉協議会 地域福祉部 地域支援班
岡山市北区南方2丁目13-1 きらめきプラザ3階
TEL.086-226-2835 FAX.086-225-6602