地区社協とは
最終更新日:2013/10/17
地区社協(地区社会福祉協議会)とは?
地域の問題を解決しようとしても、公的なサービスだけではすべて解決することはできない時代であるとともに、一人ではできることも限られてきます。
そのため、地域の住民同士が、自分たちが住んでいる地域の生活・福祉課題や困りごとを自分たち自身の問題と受け止め、関係機関や専門機関等と連携・協働しながら解決に向けて協議し、「誰もが安心して共に暮らせる福祉のまちづくり」を目指す地元住民主体の活動組織団体です。
なぜ、地区社協が必要なのか?
地域の住民同士が、自分たちの生活する地域の生活・福祉課題や困りごとを自分たち自身の問題と受け止め、関係機関や専門機関などと連携・協働しながら解決しようとしても、一緒に考えていく場がなければならないし、組織化していなければ、継続して協議することができなくなることが想定されるためです。
しかし、必ず、新たに組織化する必要はありません。
地域には、様々な関係機関が参画した組織がありますので、その中に、福祉部会という形で位置づけられているケースもあります。
重要なのは、地域の生活・福祉課題の解決に向けて、協議できる場を設け、解決に向けて協議されることだと考えています。
地区社協は、何をするの?
地域の住民同士が、自分たちの生活する地域の生活・福祉課題や困りごとを自分たち自身の問題と受け止め、関係機関や専門機関などと連携・協働しながら解決に向けて一緒に考え、実行していくことが目的です。
そのために、地域の状況にあわせて、以下のような活動が展開されています。
- ふれ合う ・・・ ふれあいサロン、食事サービス、リハビリ教室、交流会など
- 学ぶ ・・・ 福祉講座、福祉講演会、ボランティア養成講座など
- 支える ・・・ 地区ボランティアグループの⽀援など
- 見守る ・・・ ⾒守り活動、声かけ運動、助け合いシステムなど
- 知らせる ・・・ 地区社協だよりの発行など
- 募る ・・・ 賛助会費、共同募金、バザー開催など
地区社協活動のポイント
- 生活・福祉課題を発見し、共有する ⇒ 早期発見・連絡の仕組みづくり
- 生活・福祉課題の解決に向けて行動する ⇒ 主体的に解決に向けた行動
- 制度・サービスを活用・改善・開発する ⇒ 社会資源の活用・開発
- 行政、専門職・機関等と連携していく ⇒ 地域と専門職とのネットワーク
- 制度や資源への提言・提案 ⇒ ソーシャルアクション(社会的活動)
- 自らの目指す「まち」を想像し、それに向けた行動計画をつくる
- 行動計画に基づき、「まち」づくりを実践し、ふりかえる(評価する)
上記のような活動により、地域の福祉⼒を⾼めていくことが重要です。
誰もが安⼼して暮らせるまちに、 地区社協は欠かせない!
社協は、住民や関係機関等と一緒に、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指すため、地域福祉の推進を使命とする民間の福祉団体です。
しかし、社協だけでは限界があり、誰もが安心して暮らせるまちにすることはできません。
そのため、住民の方からの「声を聴き」、住民と「共に考え」「共に支え」「共に動く」を基本として事業展開していますが、その1つに地区社協が必要ではないかと考えています。
地区社協は、地域住民とのつながりを構築するとともに、地域で考え、実行していく仕組み(組織)であり、社会福祉協議会は、地区社協を地域福祉推進の基礎組織として位置づけ、地域福祉の推進をしていこうと考えています。
社協と地区社協の関係性(役割)
社協は、地区社協を地域福祉推進の基礎組織と考え、車の両輪となって協働し、地域の生活・福祉課題を把握し、一緒に考え、解決に向けて取り組んでいきます。
そのため、地区社協の組織化や意見・情報交換、資質向上に向けた取り組みなどにより、地区社協が活動しやすくなるような支援をするとともに、専門職・機関等との橋渡しを行います。
福祉委員と地区社協の関係は?
福祉委員は、地区社協の構成メンバーと考えていただくことが最善であると考えています。
地域には、民生委員児童委員協議会や老人クラブ、婦人会、自治会、子ども会など、様々な組織が存在し、活動されています。
こういった方々と一緒に、地域の活動・福祉課題(困りごと)の解決に向けて協議することにより、様々なアイデアが生まれてくると考えています。
言い換えれば、地区社協とは、様々な住民関係者が集まった、身近な地域における『福祉活動部会』です。
その中のメンバーに福祉委員も含まれています。
岡山県社会福祉協議会 地域福祉部 地域支援班
岡山市北区南方2丁目13-1 きらめきプラザ3階
TEL.086-226-2835 FAX.086-225-6602