| NPO(特定非営利組織)とは・・・ |
| 「NPO」という言葉を、よく目にするようになりました。新聞では「民間非営利団体」などと括弧書きされることも多いですが、この言葉はNonprofit
Organizationというアメリカ英語に由来します。 「Non=非営利」十「Profit=利益」+「Organization=組織」だから、そのまま受けとめれば、「非・利益・組織」。まるで利益の出ない赤字企業のようです。 この曖昧さを嫌って、この言葉の本国アメリカでは別の言葉も存在します。NP0の反意語はPOではなくFPO(For-Profit Organization)。利益を目指す組織、つまり営利企業で、NPOはこの反意語だからNot−for−Profit Organizastion。営利を目的としない組織ということです。 ここで、その意味をもう少し明確化するために、昔、英語の授業で習った構文、not A,butB(Aではなく、Bだ)をこの言葉に当てはめると、たとえばNot−for−profit,but-for−mission Organizationといえます。つまり、「利益拡大のためではなく、その(営利的でない)使命実現のために活動する組織」、それがNPOだということになります。 ここで大切なことは、「非営利」とは利益を得ることが目的ではなく使命実現を第一に考える 営みですが、そのなかには「使命実現のために利益をあげる」取り組みもふくむという点です。 つまりNPOは、収益活動もできますが、その使途は使命実現に向けた活動にしか支出しない組織だともいえます。 企業の場合、たとえ利益が出ていなくても、利益追求を"目的とする〃組織なのだから営利組織。NPOの場合、たとえ剰余金が発生しても全額を次年度の事業推進に投資して使命実現を志向する組織だから非営利組織、というわけです。 しかし、このforすなわち「志向性」とは、実際上、組織リーダーの「心」の反映であって、「心」の中をうかがい知ることは、じつはそう容易なことではありません。 そこで「非営利組織」の定義を補強するものとして、@無給の役員が組織運営の中心となり(組織面のチェック)、A利益が出ても、それを構成員で配分せず、全額を次年度以降の事業資金に投資する一経理面のチェック)とされています。実際、NPOでは株式会社のような配当はないし、組織を解散する際に残った資産を構成員一つまり役員や職員、会員、その他の関係者一で分配することもできないものとされています。 ところで、このNP0と似た言葉にNGO(NonGovermentalOrganizastion)があります。この言葉は国連憲章に起源をもつ言葉で、もともと国家間では解決しにくい難民問題などを扱う国連の経済社会理事会が協力関係をもつ非政府組織を指しました。国連発足以前から国際赤十字などのNGOの活躍があり、その存在が国連発足時に認知されていたわけです。 もっとも、非政府といっても営利を目的とする企業はふくみませんから、実際上、NG0はNPOということになります。つまり、企業との対比を強調する場合はNPO、行政との対比を強調する場合はNGOというかたちで使いわけられているといえます。 岩波ブックレットNO.511 「NPO はやわかり Q&A」 辻元清美・早瀬 昇・松原 明 より抜粋 |
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