Q.学校から地域に広がる推進システムとは?

 福祉教育はそもそも学校だけで完結するものではありません。「ともに生きる力」を育むのは、学校と家庭と地域の協力が大切です。学校週5日制の導入をきっかけに、福祉教育のあり方も、これまでの学校中心型から広げて考えていくことが求められています。

 そのためには、抽象的に学校と地域の連携が大切だといって終わらせるのではなく、たとえば、PTAの理解と協力を図ってみることから始めてみてはどうでしょう。先生と親がしっかりと社会福祉について共通理解をもつことは、とても重要です。子どもといっしょになって、おとなも豊かな福祉観を身につけていく機会になるでしょう。また、PTA活動のなかに福祉教育を取り入れたことによって、子育てに関する悩みや不安などについても語りあえるようになった、という事例もあります。

 地域と連携するときには、まず社会福祉協議会や社会福祉施設、ボランティア団体などが連携先として考えられます。豊かな福祉教育実践をつくりあげていくためには、こうした機関や団体と協力しあっていくことが大切です。

 こうしたネットワークがあると、必要な情報提供や用具の貸し出し、人材や社会資源の紹介などといった支援にもつながります。

 具体的には、安全に関する保険(たとえばボランティア保険)や活動にかかる財源、福祉教育に関する情報や研修などの機会を得ることができます。またなによりも、プログラムを考えたり実践していくときの大きな力になっていきます。

 学校のなかだけ考えずに、地域の社会資源を有効に活用しながら、幅広い実践を展開していうことがポイントです。