Q.障害のある人を学校に招きたいのですが・・・。 |
| 福祉教育のプログラムのなかで、障害のあるひとの対話は、学者にインパクトを与える体験のひとつといえます。それは「障害」そのものに、いろいろな意味があるからです。 これらの体験を企画していきたいときは、社会福祉協議会のボランティアセンターや障害者団体などに問い合わせてみるといいでしょう。 気をつけたいのは、「なんでもいいから、なにか話してくれる人いませんか」というような問い合わせをしないことです。これは相談される側としてはたいへん困った問い合わせです。せめて授業の目的やねらい、当事者にどのような役割を担ってほしいのかは最初に考えておく必要があります。できることなら、大枠については素案を決めたうえで、できるだけ早い段階から相談をもちかけることをおすすめします。これが協同実践につながります。 打合せでは、限られた時間のなかで、どんなメッセージを学習者に伝えるか、また、どのような体験をとおして交流を図るか、事前学習や事後学習の進め方などをていねいに決めていきましょう。 予測される問題についての具体的な確認も必要です。移動が困難な人の場合には学校までの往復の移動手段を確認しておく必要があります。タクシーなどを利用しなければいけない場合や付き添いやガイドが必要な場合も想定されます。そして、それには相当の経費がかかることもありますので、事前に確認しておくことが必要です。 また、障害によって長時間のプログラムの参加が困難な人や、トイレの準備などを手配しなければいけないことなどがあります。いずれにしろ、計画段階から、プログラム全体を通じて無理のない計画かどうか、話し合いをしながら準備を進めておくことです。 また、今日では、福祉教育が広がってきたことによって、いろいろな問題が生じています。以前のように、福祉教育が盛んでなかったころは、障害のある人も、年に1,2回のことなので、ボランティアとして講話をしてくれていました。ところが、いまはどこの学校でも企画がされるので、回数も増えてきました。 しかし、障害のある人にも仕事や生活があります。企画の依頼が特定の人に集中しがちで、負担が増大しているのも事実です。これから地域のなかで福祉教育を定着させていくために、このようなことについても、どのようにしていけばいいか、考えていきたいものです。 |